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喜多見と狛江の小さな映画祭+α

「喜多見と狛江の小さな映画祭+α」に参加しました。

この映画祭は、沖縄などの社会問題を中心とする映画を上映するもので、今回上映された映画は、沖縄復帰前後のCTS(石油備蓄基地)反対運動の中心者である安里清信氏を取り上げたドキュメンタリー映画「シバサシ―安里清信の残照-」(監督:輿石正氏)でした。

映画「シバサシ―安里清信の残照-」は、国の石油備蓄戦略、革新県政であった沖縄県・屋良朝苗知事による「平和産業論」、屋慶名など金武湾周辺自治体住民の利害が相互し、大規模な反対運動が展開されたCTS反対運動(金武湾闘争)を背景に、反対運動の中心者である沖縄出身の安里氏が朝鮮で教員として皇民化教育に加担した悔悟など反対運動に取り組む安里氏の内面や、「海はひとの母である」、「戦争も海を壊すことはなかった。その後の平和が海を壊した」といった安里氏が達した思想、そして反対運動の中で個々人が結集し、琉球舞踊を復活させた「海と大地と共同の力」の意味を問うものでした。

上映会後は琉球舞踊「かぎやで風」や「上り口説」などを鑑賞し、庶民の日常的な踊りであるカチャーシーを踊りました。同時に琉球舞踊にまつわる琉球王国と王府の貴族そして民衆の歴史、特にいわゆる「琉球処分」後に琉球舞踊や三線が王府の貴族・士族など支配層から民衆に伝播していった経緯や、島による文化の違いなどを学び、「琉球」「沖縄」と一括りにできない様々な琉球・沖縄の歴史を学びました。