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平成29年6月16日  法政大学沖縄文化研究所総合講座「沖縄を考える」第10講

法政大学沖縄文化研究所総合講座「沖縄を考える」第10講「近世琉球史概説-史料からみる近世琉球-」(講師:麻生伸一氏)を受講しました。

近世琉球は明・清と薩摩・幕府への朝貢を行い、「従属的二重朝貢国」や「中日のはざまの国家運営」などと表現される状態にありました。

そうしたなかで首里王府が発給する辞令書や幕府へ提出する古文書様式である書札礼の変遷について分析し、幕府や薩摩への従属関係と共に、王府の秩序形成と統治を検討しました。

近世中期、首里王府は薩摩・幕府の命により幕府の様式に沿った書札礼を受容しますが、それは単純な薩摩・幕府への従属ではなく、首里王府のなかでは書札礼を徹底し「守礼之邦」としての存在感を高める機会と再解釈し、王府における礼的秩序の再編成と自主的な秩序観念として王国内部に浸透させていくなど、近世琉球の歴史を学びました。

中山王尚穆書状歴博ホームページより)