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平成30年9月21日 花瑛塾行動隊街頭行動

 今月9月7日夜遅く、沖縄県読谷村にて酒に酔った米軍の男性兵士が上半身裸の状態で民家に侵入し、居合わせた高校2年生の少女が逃げる事件が発生しました。少女は「殺される」と思い、生後間もなくの妹を連れて、裸足で家から逃げたといいます。沖縄ではこれまで、米兵による数々の殺人事件や傷害事件、あるいは性的暴行事件が発生しており、沖縄の人々の悲しみの記憶・傷跡としていまにいたるまで伝わっています。そうしたなかで夜半に上半身裸の米兵が家に押し入ってきた際の少女の恐怖は、想像を絶するものがあったとことでしょう。

米大使館

 花瑛塾行動隊はこの日、米大使館周辺にて、米軍の綱紀粛正と、このような米兵犯罪の温床となっている差別的な内容によって米兵犯罪の取り締まりを困難にしている日米地位協定の改正について、日本政府はもちろんのこと、人権と民主主義の国である米国もまた日米地位協定の一方の締結国として責任をもって取り組むべきことを訴えました。

 そして、日米地位協定の内容の問題はこれまでに各方面より指摘されてきましたが、沖縄に基地が集中している現状では、地位協定の問題も沖縄に集中するのであり、地位協定の改正とともに、根本的な解決としては沖縄への基地集中の軽減・解消が必要です。

 また首相官邸・自民党本部周辺にて、昨日の自民党総裁選に関連した訴えを行いました。

 昨日の総裁選において、安倍陣営は石破陣営にトリプルスコアをつけて「圧勝」を目指すとのことでしたが、実際はそうはなりませんでした。特徴的なのは、石破陣営が伸ばしたとはいえ安倍陣営が圧倒的であった国会議員票に比べ、より民意を反映していると見られる地方票において、石破陣営が四割も獲得し、安倍陣営と互角に渡り合ったことです。全国的な民意は安倍政権を見放しつつあり、これに気づくことなく安倍政権にすがりつき保身をはかる自民党議員たちという構図がはっきりしました。それは同時に、安倍総理が掲げる憲法改正などといった政策に対し、国民は一定の距離を置いているといえます。安倍政権はこれまでの政策の失敗と政権運営の横暴さを是正する必要があります。

自民党本部

 一方で、石破茂氏についても、少なくとも辺野古新基地建設については、積極容認派の人物です。いまから五年前、自民党幹事長であった石破氏は、普天間飛行場の県外・国外移設を主張し、辺野古新基地反対を掲げていた沖縄自民党に乗り込み、沖縄選出の国場幸之助議員らに圧力をかけ、辺野古新基地建設容認に転向させました。仲井真元知事が辺野古容認に方針を転換したのも、この石破氏の圧力による沖縄自民党の屈服が原因といわれています。

 石破氏はいまになって辺野古新基地建設問題や沖縄自民党を屈服させたことに反省に近い言葉を述べていますが、石破氏の本質は辺野古新基地建設の積極的な推進だということも事実です。

 保守政党であり国民政党である自民党こそが、新しい米軍基地はいらない、危険な普天間飛行場は閉鎖するという、日本的見地に立った原則的な外交を展開するべきであり、「外交の安倍」を安倍総理が自称するのであれば、それぐらいの高度な日米外交を展開することができるのではないでしょうか。