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琉球セメント桟橋を使用した政府による辺野古沖埋め立てのための違法な土砂積込・搬出作業に抗議しました

 花瑛塾行動隊は5日、昨日に引き続き総理大臣官邸周辺(内閣府下交差点)において、政府による琉球セメント桟橋を使用した辺野古沖埋め立てのための違法な土砂の積込・搬出作業に抗議しました。また総理大臣官邸周辺での抗議行動後、米大使館周辺にて、日米安保体制に基づいて基地を提供され使用する米国もまた沖縄基地問題の一方の当事者であり、違法な工事や民意の圧殺について考える責任があると訴えました。

総理大臣官邸周辺(内閣府下交差点)

 政府は5日、辺野古新基地建設に関する辺野古沖の埋立工事のため、名護市安和の琉球セメント桟橋を使用し、埋立用土砂の作業船への積込・搬出作業を開始しました。この作業は3日午後、沖縄県が手続きの不備や違法性を指摘したため中断していましたが、政府が沖縄県に通知している今月14日の土砂投入に向けて再開されたものと思われます。

 そもそも沖縄県は、政府が3日に開始した琉球セメント桟橋を使用した作業船への土砂積込・搬出について、桟橋が県の公共用財産管理規則に基づく設置工事の完了届が提出されていないことを指摘し、立ち入り検査を求めていました。また積込・搬出のため桟橋に仮置きされた土砂について、県の赤土流出防止条例に基づく手続きが取られていないことから、作業停止を求めていました。

 ところが政府は、琉球セメントが桟橋の設置工事の完了届を提出したことと、仮置きした土砂は使用せず、別の場所から土砂を桟橋まで運び込み、作業船に積み込めば赤土流出防止条例に基づく手続きは不要と判断し、今日5日から作業を再開させました。

土砂積込・搬出作業の違法性を指摘するデニー知事(琉球新報2018.12.4)

 こうした政府の措置は、沖縄県の求める要求を充たすものではなく、違法であるといわざるをえません。沖縄県が求めていた桟橋の立ち入り検査も行われておらず、立ち入り検査を前提とする桟橋の使用再開の許可も出ていません。また仮置きした土砂はそのまま放置されているため、他の場所から土砂を運搬して作業船への積み込みを行ったとしても、いずれにせよ赤土流出防止条例に基づく手続きが必要であるはずです。

 政府は辺野古新基地建設に関し、これまでも強引で身勝手な法令解釈を行い、違法な手続きで工事を進めてきました。それは政府が辺野古新基地建設について、違法行為を重ねてしか進めることができない状況に追い込まれていることを示しています。政府は土砂投入により沖縄県民の中で「諦めムード」が醸成されることを狙っているようですが、むしろ政府内にこそ「諦めムード」が漂う状況であるはずです。

 沖縄県は公共用財産管理規則に基づき、政府の作業の違法性を確認し、これまで以上の厳しい指導を行い、土砂の積込・搬出、そして今月14日に予定されている辺野古沖への土砂投入を何としてでも阻止するべきです。またそのためにも沖縄のみならず全国でデニー知事を支える必要があるのではないでしょうか。

 明日6日もまた総理大臣官邸周辺にて、微力ながら全力で引き続き抗議行動を行う予定です。