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KAEI SEMINAR「やんばる地区の米軍基地に関する環境問題」開催しました

 3月22日、4回目の KAEI SEMINAR を開催しました。

 今回の講師はチョウ類研究者のアキノ隊員(宮城秋乃さん)、テーマは「やんばる地区の米軍基地に関する環境問題」でした。

 今回のセミナーでは、北部訓練場返還地の現状とやんばる国立公園化の問題点、あるいは北部訓練場周辺の集落である高江・安波や北部訓練場返還地における米軍機の飛行状況、そして高江・安波で講師が発見した希少動物や米軍ヘリパッド建設や米軍機の飛行が野生動物や生態系に与えた影響の具体例などについて、映像とともに報告いただきました。

 特にオスプレイが飛行することによる風圧や騒音によるものと思われる希少種のノグチゲラの異常行動には胸が痛みました。また返還地で発見される空包や照明弾、携行糧食の廃棄物など米軍廃棄物や土壌汚染の実態は深刻であり、返還地の国立公園への編入も問題がないのか疑問です。同時に、米軍基地があったから自然が守られたという言説も、北部訓練場返還地の廃棄物や汚染の実態を見れば、まったく根拠がないことがわかります。

 それとともに沖縄防衛局による廃棄物の除去の不徹底や自然破壊も目立ち、米軍だけでなく日本政府の対応も環境上重要な問題があることがわかり、大変勉強になりました。

セミナーの様子