埼玉県さいたま市・越谷市にまたがる旧陸軍越谷飛行場(論田飛行場、新和飛行場)を見学しました。
同飛行場は先の大戦の後半期、本土空襲、なかでも都市空襲の激化にともなって地方で建設が急がれた軍用飛行場の一つであり、昭和19年に着工し、翌年竣工しました。
建設工事は翼賛壮年団を中心に近村の勤労動員などによって進められたといいますが、中には朝鮮人労務者もいたといわれています。
現在は埼玉県の県鳥の名を冠した「しらこばと水上公園」などが立地する他、のどかな田園風景がひろがっています。一方で生活道路となっている直線道路が滑走路跡であったり、田んぼの用水路が当時敷設された暗渠であるなど、ところどころに当時の面影が残っています。
戦後の一時期、進駐軍により占領され、周辺の風紀は大いに乱れたといいます。また事実関係は不明ながら、県鳥のしらこばとは進駐軍が乱獲し絶滅したともいわれています。