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令和元年10月25日 KAEI SEMINAR「ネトウヨはどこから来て、どこへ行くのか─右でも左でもない“ネトウヨ”という空虚さの漂流─」

 「月刊日本」副編集長を務める中村友哉さんを講師にお招きし、KAEI SEMINAR「ネトウヨはどこから来て、どこへ行くのか─右でも左でもない“ネトウヨ”という空虚さの漂流─」を開催しました。

お話しされる講師とご来場いただいた参加者の皆さん

 「ネトウヨ」への論及や研究といえば、当塾のことも以前取り上げていただいた安田浩一さんの著書『ネットと愛国』が一般的にかなり普及し、そこで展開されている彼らの排外主義的行動や言説がある種の「承認欲求」に基づいたものという見方が主流かと思われますが、一方で樋口直人さんは『日本型排外主義』などの著書で安田さんの展開したネトウヨ像を批判し、保守・ネトウヨ・右翼について本質的な差異はないのだとしています。

 こうしたいまだ輪郭の定まらない「ネトウヨ」について、講師のご意見と解説をいただきました。特に海外のヘイトスピーチなどの規制と言論・出版の状況を踏まえ、ヘイトスピーチ規制について踏み込んだ主張なども伺うとともに、保守・右翼とは何かといった点まで議論が及びました。

 質疑も活発であり、実際に排外主義者によるヘイトスピーチの現場におもむき、ヘイトと対峙したり取材している立場からの質問などもありました。

 お足元の悪い中、多くの方にご参加いただきましたこと、御礼申し上げます。

 次回は12月20日、チョウ類研究者のアキノ隊員こと宮城秋乃さんをお招きし、沖縄北部の米軍演習場「北部訓練場」返還地の現状と環境問題についてお伺いする予定となっています。