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令和元年11月19日、20日 花瑛塾第21次沖縄派遣団(北部訓練場)

 花瑛塾第21次沖縄派遣団は19日ならびに20日、沖縄島の北部の国頭村・東村にまたがる米軍の演習場「北部訓練場」のゲート前にて、基地がなくても生きていける沖縄を考えることを共有しようと語りがけました。

北部訓練場メインゲート

 沖縄の米軍基地の縮小・撤退を訴えると、「基地がないと沖縄はやっていけない」「経済的に無理だ」、あるいは「安全保障上問題がある」といった反論をうけることがありますが、基地返還地の再開発により雇用が生まれるなどしており、むしろ基地の存在が沖縄の経済的発展の阻害要因となっています。また沖縄に駐留する米軍は攻撃専門の海兵隊であり、沖縄を防衛するために配備されているわけでもありません。

 こうした「沖縄に基地がいらない理由」は各方面から常々指摘されていますが、これについて頑なに耳をかさず、「基地がなければダメなのだ」との強い思い込みを持つ人々もいます。私たちは北部訓練場などで語りがけを続け、「『基地がなくても生きていける沖縄』について考えてみるということをしてみよう」と訴えていきたいと思っています。

 また両日、現在、政府が世界自然遺産に推薦している北部訓練場の返還地を訪れ、米軍の空包やゴミが今なお無数に散乱している現状を確認しました。

この日、返還地で発見された空包

 北部訓練場は3年ほど前にその過半が返還されました。政府は北部訓練場返還地の米軍の弾薬、ゴミ、土壌汚染などの支障除去を行い、返還地を含む沖縄北部の世界自然遺産登録を目指していますが、実際には今なお米軍が廃棄したとみられるゴミや空包、照明弾などが多数発見され、最近では米軍ヘリが離着陸したり、未使用でかなり新しいと思われる空包が廃棄されているなど、米軍が返還地に進入・使用している可能性すら疑われています。

 返還されてなお沖縄を苦しめる米軍基地の存在を見るとき、現在の沖縄の基地負担の壮絶さを思います。