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令和2年1月25日 花瑛塾第22次沖縄派遣団③(映画「ふじ学徒隊」鑑賞など)

 花瑛塾第22次沖縄派遣団は25日、コザ(沖縄市)のシアタードーナツ・オキナワにて上映中の短編ドキュメンタリー映画「ふじ学徒隊」を鑑賞しました。

ふじ学徒隊を追ったドキュメンタリー!映画『ふじ学徒隊』予告編

 沖縄戦時、私立沖縄積徳高等女学校の女学生たちは、積徳学徒隊(ふじ学徒隊)として豊見城の野戦病院に看護補助員として動員されました。訓練も充分に受けないまま野戦病院に動員され、大変悲惨な思いをします。

 映画では、そうしたふじ学徒隊の生存者の元女学生たちのインタビューがまとめられており、沖縄戦の悲痛や苦痛が語られている他、軍医の小松勇介氏の「人間の尊厳」の配慮なども語られており、厳しい環境の中でも希望を失うことなく生きた女学生たちの姿が映画となっています。

 鑑賞後、那覇市の大典寺に建立されている積徳高等女学校慰霊之碑を訪れ、犠牲者を慰霊しました。

 その後、浦添市の平敷兼七ギャラリーにて沖縄の写真家である平敷兼七氏撮影の写真展「辺野古1968-1972」を鑑賞し、桶を持って風呂坂を歩く女性たちなど、今では見ることのできない往時の辺野古の人々の日常の生活を写し出した作品に接しました。

 また沖縄県立博物館・美術館を訪れ、開催中の企画展「作家と現在」にて、写真家の石川竜一、伊波リンダ、根間智子、ミヤギフトシの各氏の作品を鑑賞しました。各氏の作品から沖縄を感じることはもちろんながら、写し出された綺麗なビーチで楽しむ米兵の姿など、過去と現在が融合されたような、あるいは時代を錯覚するような作品に接し、衝撃を覚えました。