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令和2年2月22日 「竹島の日」に関する要請行動

 島根県が制定した「竹島の日」のこの日、花瑛塾は例年同様、駐日大韓民国大使館(東京都港区)を訪れ、韓国による竹島占領という不法行為を批判し、竹島の領有問題について日韓が国際司法裁判所に提訴し、国際法に従った解決をするよう求めるとともに、日本側の韓国差別・蔑視・排外主義を戒め、いわゆる徴用工問題などに端を発する日韓の対立を解消し、信頼醸成と対話を求める要請行動を行いました。

駐日韓国大使館

 以下、韓国大使館前によて読み上げ、投函した要請の内容です。

要 請 書

 われわれは、花瑛塾である。

 現在、貴国が不法に占拠している竹島は、明治時代に島根県が平和裏に編入したものである。終戦後のサンフランシスコ条約においても、わが国は竹島の領有権を放棄していない。歴史的にも国際法的にも竹島がわが国固有の領土であることは疑いない。

 わが国は貴国へ竹島の不法占拠をやめるよう意見書を提出し、さらに国際司法裁判所への提訴を求めているが、貴国はこれに応じようとしない。貴国が竹島領有に国際法的な根拠があると考えるなら、ただちに国際司法裁判所へ提起し、わが国とともにその司法判断に従うべきである。

 われわれは、貴国に対し、ただちに竹島の不法占拠をやめるよう求めるとともに、国際司法裁判所への提訴を求めるものである。

 他方、竹島問題を複雑化させている背景には、わが国と貴国との間に先の大戦と韓国併合に関する歴史認識問題が存在する。

 わが国の竹島編入が、わが国が韓国に進出し、併合する時期と重なり合うため、竹島問題が歴史認識問題と一体化し、国際法や歴史的・地理的経緯とは別の問題として認識されていることも事実であろう。

 また過去の歴史を踏まえない一部の勢力が排外主義を鼓吹し、民族差別・憎悪表現を言い募り、躍動するアジア、統一と平和に向けて動き出す朝鮮半島という世界の動きとは真逆の展開をしていることにより、竹島問題が複雑化している事実もあるだろう。

 昨年は、いわゆる徴用工問題やこれに端を発する輸出規制問題などが起き、わが国と貴国の関係が敵対的なものとなってしまった。

 われわれは必ずしも貴国へ敵対するのではない。戦前、戦後と、民族主義者・右翼といわれる陣営の人々こそ、貴国との友好を熱望し、関係改善を目指してきたのは歴史的事実である。われわれは、本当の日韓友好を望む立場から、竹島問題に関する解決を求めるものである。

 貴国の回答を伺いたく、ここに要請する。

以上

令和二年二月二二日

 花瑛塾 塾長 仲村之菊

 塾生一同

大 韓 民 国

大統領 文在寅 閣下

駐日特命全権大使 南官杓 閣下

 花瑛塾は結成以来、「竹島の日」に関連して要請行動を行っています。

 特に戦前戦中には、むき出しの植民地主義や差別・蔑視とは異なる対朝鮮・韓国観を有した戦前の神道家がおり、彼らは日本の朝鮮統治を批判し、朝鮮独立に尽力するなどしました。そうした日本側、特に右翼・民族派などといわれる側の「もう一つの対朝鮮・韓国観」の紹介や提示を日韓対話の糸口にしたいと考え、一昨年までの要請書にはそうしたことも記していました。

要請書の投函

 昨年は歴史認識問題や戦後の国際的な領土問題、あるいはいわゆる徴用工問題や火器管制レーダーの問題を取り上げました。

 昨年の行動記録も参考までにご覧下さい。

平成31年2月22日 いわゆる「竹島の日」に関する要請行動