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令和3年4月20日 大洗磯前神社、東光山護国寺(茨城県大洗町)

 茨城県大洗町の大洗磯前神社を参拝しました。

大洗磯前神社二の鳥居 有名な磯の鳥居は二の鳥居の先にある

 『文徳天皇実録』によると斉衡3年(856)、常陸国の海岸で夜半、海上に光る物があり、その後に怪石が出現しました。そして大己貴命、少彦名命の二神が降臨されたとの託宣も下されたことから、大洗の地に二神を祭ったのが同社の起源といわれています。

 古来には官社、名神大社にも列せられましたが、時が下って兵乱により荒廃しました。そこで水戸光圀公が同社の再建を思し召し、享保15年(1730)に現在の地に遷座しました。

 薬の神、大漁成就や醸造の守護神として「大洗さま」の名で地域で崇敬されている他、近年は大洗がアニメ「ガールズ&パンツァー」の舞台の地であることから、アニメゆかりの参拝者も多いとのことです。

 その後、大洗磯前神社から数百メートル先の東光山護国寺をお参りしました。

護国寺本堂と井上日召像と三重塔

 同寺はもともと立正護国堂として、宮内大臣などを務めた田中光顕と実業家の竹内勇之助により公開された常陽明治記念館(現在の大洗町幕末と明治の博物館)の近隣に竹内らによって建立されました。

 その後、日蓮主義や禅などに打ち込んでいた井上日召(井上昭)が田中の秘書である高井徳次郎との関係から護国堂に招かれ、日召は護国堂に住み込みつつ青年を指導し、維新運動、国家改造運動に取り組み、後に血盟団事件に発展していきます。

 境内には井上日召の像や血盟団に関係し服役した菱沼五郎(後に小幡五朗の名で茨城県議なども務める)による三重塔などがあります。