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政府による辺野古沖埋め立てに関する違法な土砂積込・搬出に抗議しました

 花瑛塾行動隊は7日、昨日に引き続き首相官邸周辺にて政府・沖縄防衛局による琉球セメント桟橋を使用した辺野古沖埋め立てのための作業船への違法な土砂積込・搬出に抗議し、防衛大臣が明言している今月14日の土砂投入について延期・撤回するよう求めました。

 今月3日に開始された琉球セメント桟橋を使用した辺野古沖埋め立てのための作業船への土砂積込・搬出について、沖縄県は桟橋の設置完了の届出が出されていないことや、桟橋周辺に仮置きされた土砂が県の赤土流出防止条例に基づく手続きがなされていないことを指摘しましたが、沖縄防衛局は手続きの踏み倒しや法令解釈の強引な変更によって5日から土砂積込・搬出を再開しました。

 仮に普天間飛行場の唯一の移設先・代替施設が辺野古新基地であるという政府の主張が正当であったとしても、違法な手続きで作業を進めていいはずはありません。沖縄防衛局はこれまでもあらゆる手続きを踏み倒し、法令解釈を強引に変更し、沖縄県の許認可を得ないように工事を進めてきましたが、今回の琉球セメント桟橋を使用した違法な土砂積込・搬出は、まさにその典型例といえます。

 琉球セメント桟橋を使用した土砂積込・搬出について、今後、沖縄県は設置完了の届出に基づく立ち入り検査を行う見込みとなっており、さらに桟橋の目的外使用などの理由で行政指導を行う可能性もあります。たとえ今月14日に土砂投入を強行したとしても、その先の工事の進展は見込めず、残るのは政府への不信と不安、市民の中の分断と断絶ばかりです。

 政府・沖縄防衛局は姑息で卑劣なやり方によって米軍のための基地建設を強行するのではなく、日本の安全保障のこれからはどうあるべきなのか、在日米軍はどの程度必要なのか、沖縄の基地負担はどうしたら解消できるのかなど、しっかりとした国民的議論と理解に基づいた防衛政策を進めるべきではないでしょうか。

 首相官邸周辺での抗議行動は今週はこれで一時中断し、14日の土砂投入に向けた情勢を踏まえつつ、来週10日月曜日より再開する予定です。

首相官邸周辺(内閣府下交差点)での抗議の様子