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令和2年1月22日 花瑛塾第22次沖縄派遣団①(北部訓練場返還地における銃弾など米軍廃棄物の調査)

 花瑛塾第22次沖縄派遣団は22日、沖縄北部の東村・国頭村にまたがる米軍演習場「北部訓練場」の返還地に入り、銃弾をはじめとする米軍が投棄したと思われる廃棄物などの放置の実態を調査しました。

発見された空包

 米軍施政権下に設置された北部訓練場は沖縄最大級の広大な米軍演習場ですが、平成28年12月に訓練場内に四ヵ所のヘリパッド(先行して建設されたヘリパッドを含めると六ヵ所)の新設と引き換えに、その過半が返還されました。

 沖縄防衛局は返還後一年をかけ、「いであ株式会社」を通じて返還地に投棄された米軍の廃棄物の撤去など支障除去作業を行いました。しかし、今日に至るまで、銃弾や照明弾、ドラム缶、巨大な鉄板など、危険物や法令に触れる物も含め、様々な米軍の廃棄物・残置物が見つかり、放置されています(必要に応じて、チョウ類研究者のアキノ隊員が回収できる物は回収したりしているそうです)。この日の調査でも、大量の空包やオイル缶、ケーブルボビンなどを発見しました。

 はたしていであ社は、北部訓練場返還地の廃棄物の撤去など支障除去作業をきちんと実施したのでしょうか。また沖縄防衛局はいであ社による支障除去作業を適切に監督し、作業が正当に行われたのか確認したのでしょうか。一年をかけて支障除去作業をやったにしては、あまりにも多数の廃棄物の放置が確認されており、作業のずさんさを感じます。

発見された空包とオイル缶のようなもの

 政府は北部訓練場返還地を含む沖縄北部一帯を世界自然遺産に登録しようとしていますが、銃弾をはじめとする危険な米軍廃棄物が放置されている地域を世界自然遺産に登録していいのでしょうか。また登録されれば、今後の米軍廃棄物の撤去なども難しくなるかもしれません。

 いであ社は現在、北部訓練場返還地の支障除去作業を再開し、現在実施中とのことですが、適切な作業の実施が求められるとともに、沖縄防衛局もいであ社の作業の実施状況をきちんと指導監督するべきです。