未分類

平成30年1月13日 ニコンサロン50周年記念ニコン・コレクション展「6人の星座」鑑賞

 沖縄の写真家・平敷兼七や山村雅昭ら6名の作品によるニコンサロン50周年記念ニコン・コレクション展「6人の星座」を鑑賞しました。

 「6人の星座」は、今月、ニコンサロンが開設50周年を迎えるにあたり、過去のニコンサロンで開催された写真展からコレクションされた平敷ら6名の写真家の作品を展示する企画展です。

 特に平敷の写真は、復帰前後の沖縄の人々を飾ることなく写し出すものであり、男の帰りを待つ南大東島の女性、家の庭の何気ない光景に写り込む嘉手納基地所属の爆撃機B-52、雨がやんだ復帰翌日の伊平屋島など、さりげない日常のなかに沖縄の現実や人々の物語が写し出されています。

 特に復帰前後に平安座島などで進められた石油備蓄基地(CTS)建設のため移設される墓の写真からは、屋良朝苗氏の「平和産業論」とCTS反対運動(金武湾闘争)の中心人物であった安里清信の「平和が海を壊す」の言葉を想起するとともに、平敷が写し出す力強い沖縄の人々の姿に安里のいう「海と大地と共同の力」を感じました。

 本写真展は、東京では銀座ニコンサロンにて今月23日まで、大阪ニコンサロンにて2月1日から14日まで開催されます。