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花瑛塾第13次沖縄派遣団①(南風原文化センター、平敷兼七ギャラリー)

 花瑛塾第13次沖縄派遣団は14日、第81回南風原文化センター(南風原町)を見学しました。

 南風原文化センターは古琉球からの南風原地区の歴史や沖縄戦に関する展示が行われています。同センターが沖縄陸軍病院南風原壕跡に建てられていることから、当時の陸軍病院壕なども再現され、詳細な展示がされています。南風原地区は住民の2人に1人が亡くなる沖縄戦の激戦地であり、砲弾が貫通した塀など生々しい展示もされており、衝撃的でした。

南風原文化センター

 沖縄戦を控えた昭和19年(1944)、陸軍病院は那覇に開設されましたが、同年10月のいわゆる10・10空襲で焼失し、南風原に移設されました。沖縄戦時には前線の野戦病院では対応できない多数の戦傷者・重傷者が南風原の陸軍病院に後送され、手術室では手足の切断など一晩に70〜100人もの手術が行われたといわれています。また多くの民間人、特に女学生が看護隊として陸軍病院に動員され、「ひめゆり学徒隊」など看護隊として治療・看護にあたりました。

 また同センターでは、企画展「海外に残る日本軍の足跡」が開催されていました。パラオ・インドネシア・シンガポール・中国・韓国・台湾など、アジア太平洋地域各地に残る日本軍の慰霊碑や記念碑、トーチカといった戦跡などが紹介されていました。

 その後、平敷兼七ギャラリー(浦添市)を訪れ、「平敷兼七二人展シリーズVol.9 渚:平敷兼七 小原佐和子 写真展」を見学しました。

 平敷は戦後沖縄を代表する写真家であり、米軍施政権下から現在に至るまで沖縄の人々を撮り続けました。平敷の代表作『山羊の肺』は今年5月に復刊されています。

平敷兼七ギャラリー