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平成30年11月26日 花瑛塾第16次沖縄派遣団③(北部訓練場)

 花瑛塾第16次沖縄派遣団は26日、米軍北部訓練場返還地(国頭村安田地区など)において、宮城秋乃氏(蝶類研究者)が発見した米軍の空包や薬莢を付近の安田駐在所(沖縄県警名護署)に通報し回収してもらうなど、回収作業を手伝いました。宮城氏はこれまで、同訓練場内ヘリパッド「LZ1」跡地周辺などで多数の空包や薬きょうなどを発見しており、環境汚染や県民生活への危険性を指摘しています。

発見された空包
回収された空包

 沖縄防衛局は北部訓練場返還地にあった廃棄物の撤去や汚染物質の除去を行いましたが、実際には多数の空包や訓練弾、ドラム缶やタイヤ、レーションの残骸などが発見されるとともに、DDTによる土壌汚染が判明するなどしています。返還地を大人数で入念に探すのではなく、一般的に自然を探索していても難なく発見されるのであり、沖縄防衛局による撤去・除去作業とはどのようなものであったのか、疑問が湧きます。

空包について警察に相談する宮城秋乃氏(左)

 一帯は「やんばる国立公園」として国立公園に指定されていますが、それでもなお基地返還地の実情はこうした状況です。沖縄での米軍による環境破壊などを調査しているジョン・ミッチェル氏(沖縄タイムス特約通信員)によると、米軍は沖縄を「太平洋のゴミ捨て場」と呼び、あらゆるものを沖縄の大地や海に投棄し続けました。これによる環境破壊は現在でも問題視されており、その上でさらに沖縄に新基地を建設するなど言語道断といわざるをえず、新基地建設反対と基地返還地や現在の基地の環境状況の調査を求めます。

 また北部訓練場メインゲート前において、基地問題について語りがけを行いました。一部で基地の存在により沖縄の人々の生活が向上しているかのようにいわれていますが、返還されてなお環境問題が残る北部訓練場の実情を踏まえた時、基地の存在が人々に幸せをもたらすことなどあるのか考えるべきです。

北部訓練場メインゲート