【謹賀新年】本年も一年どうぞよろしくお願いします

 新年明けましておめでとうございます。花瑛塾は2日、皇居での新年一般参賀に参列し、天皇陛下のお言葉を拝聴しました。

 平成28年(2016)11月16日に結成した花瑛塾ですが、いよいよ平成という一つの時代の終わりと新しい時代の始まりの年を迎えることになりました。天皇陛下のお言葉を拝聴し、あらためて天皇陛下の平和を願う御心をわが心とすることを決意した次第です。

皇居長和殿前

 さて、繰り返すようですが本年は御代替わりの年です。即位礼の各式典・儀式や祭事が一年を通して行われる他、天皇一世一度の大嘗祭も行われます。また天皇陛下御在位30周年記念式典なども行われます。各種式典・儀式が滞りなく執り行われ、新しい一年と新しい時代が無事に始まることを祈念しています。

 一方、本年の政治情勢は統一地方選挙と参議院選挙が続くなど緊迫しています。特に沖縄では統一地方選挙こそありませんが、辺野古新基地問題に関する県民投票、デニー知事の議員辞職に伴う衆議院沖縄3区補選、そして参議院選挙と選挙が続きます。

 沖縄は過去何度となく県知事選挙や国政選挙で民意を示してきましたが、政府は一切その民意を汲み取ろうとしていません。それでもなお沖縄は民意を示し続けていますし、また民意を示し続けなければならない状況にあります。そうした沖縄を思えば、東京でこそ声をあげていかなければならないと痛感します。

 統一地方選挙と参議院選挙で安倍政権を追いつめ、新しい時代の新しい政治を切り開いていきたいと思います。

 本年もどうぞよろしくお願いします。

【本年の御礼】一つの時代と終わりと新しい始まりを前に

 早いものでもう年の暮れとなりました。今年一年、皆様には花瑛塾の思想と行動にご支援とご協力、ご理解とご賛同をいただきましたこと、心から御礼申し上げます。

 来年はいよいよ御代替わりの年となります。平成という一つの時代の終わりと新しい始まりを前に、何をなすべきか考えることしきりです。

 戦後神道界を代表する言論人・思想家である葦津珍彦氏は「新しい国際情勢の転回に際して新しい決断を下すことこそ維新だ」と述べています。

 現在、米中の緊張が高まる一方で冷え込んでいた日中関係が劇的に改善し、尖閣諸島付近での中国公船の領海侵入も激減しています。朝鮮半島情勢はいまだ朝鮮戦争の終結などには至っていないものの、今年は歴史的な南北首脳会談や米朝首脳会談が行われ、朝鮮半島の緊張は大きく緩和されました。

 このように日本を取り巻く安全保障環境は変化し、軍事ではなく外交による緊張の緩和と衝突の回避が可能であることが示されました。しかし、それでもなお安倍政権はただひたすら安全保障環境の厳しさを言い募り、米国製兵器の大量購入や新基地建設にひた走っています。

 いまほど新しい国際情勢の転回に際して新しい決断を下す「維新」が求められている時はありません。まして時代の終わりと新しい始まりが迫っています。新しい時代に、新しい国際情勢の中で、新しい決断を──来年はこのことを政権に求めていきたいと考えています。

 引き続き皆様には花瑛塾に叱咤激励をお寄せいただきたく、よろしくお願い申し上げます。

「神苑の決意」第27号・第28号合併号発行しました

 「神苑の決意」第27号・第28号合併号発行しました。読者の皆様のお手許には、近日中に届くと思います。

 前号巻頭言では、前々号に引き続き戦後神道界を代表する言論人であり思想家の葦津珍彦氏の三島由紀夫論を取り上げました。特に三島由紀夫「英霊の声」に対する葦津氏の批評について紹介するとともに、葦津氏のいうアウト・ロウの系譜と日本の右翼の系譜について確認する内容でした。

 今号巻頭言では、平成という時代の終わりと新しい時代(御代)の始まりを前に、天皇誕生日において今上天皇が発せられたお言葉を振り返りつつ、希代の神道神学者である上田賢治氏の実践・応用神学における象徴天皇と日本国憲法について考える内容となっています。

 顧みれば平成28年(2016)の天皇陛下のいわゆる退位・譲位に関するメッセージも、突き詰めれば「象徴天皇とは何か」「天皇の象徴的行為とは何か」という重要な問いであり、天皇誕生日における天皇陛下のお言葉も象徴天皇としての御自らの象徴的行為についての回顧と決意でした。

 ここにおいてあらためて象徴天皇と象徴天皇を規定する日本国憲法について検討することは大事なことではないでしょうか。

 本号各記事の見出しや購読方法など、詳細については当サイト「神苑の決意」もしくは花瑛塾ONLINE STOREよりご確認下さい。

 また「神苑の決意」は、ミニコミ誌を扱う「模索舎」(東京都新宿区)にも納品しており、バックナンバーなども置いていただいております。最新号(第27・第28号合併号)も既に納品済ですので、そちらからもどうぞご購読下さい。

平成30年12月28日 花瑛塾行動隊街頭行動(安倍政権批判)

 花瑛塾行動隊は28日、首相官邸・自民党本部・米大使館周辺において、地位協定も含め沖縄に基地負担を押しつけることでようやく成り立っている日米安保体制の根本的な見直しを訴えました。

首相官邸(西門側)

 現在、日本政府は韓国海軍艦艇による海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射事件について、映像を公表するなど粘着的に追及していますが、その一方で例えば沖縄のキャンプ・シュワブから民家に銃弾が流れ飛んだ事件はうやむやのまま米軍が訓練を再開するなど、その対応はあまりにちぐはくです。

 もちろん韓国海軍による火器管制レーダー照射事件は軽視するべきものではありません。一歩間違えれば日韓の友好関係を破綻させ、衝突すら発生させる可能性がある危険なものです。レーダー照射についての事実関係の確認は必要であり、韓国側の故意であれば強く抗議するべきです。

 しかし日本政府の韓国海軍への執念の数分の一でもいいので、火器管制レーダー照射どころか実際に民家に実弾を飛ばしている米軍に振り向けて欲しいと思うのが普通の感覚ではないのでしょうか。特に今回の映像公開について、防衛省は日韓関係の観点から積極的ではなかったが、安倍首相の強い意志によって映像公開へと動いたそうです。

 韓国や朝鮮、中国やアジア各国にはやたらと威勢がよく、米国へ意見することにはあまりにも腰がひけている安倍政権の対応は、とても見苦しく、恥ずかしいものがあります。米国とも韓国とも世界のどの国とも、いうべきことはいい合える、そして助け合う時は助け合える、対等で友好的な関係を築くべきです。

自民党本部

天皇誕生日一般参賀および天長祭(埼玉県護国神社)

 天皇誕生日の23日、皇居で行われた天皇誕生日一般参賀に参列し、天皇陛下85歳のお誕生日をお祝い致しました。

 天皇誕生日に先立つ今月20日、天皇陛下は皇居内にて記者と会見し、宮内記者会の代表質問にお答えになるかたちでお言葉を述べられました。お言葉を拝聴し、象徴天皇としての責任や災害への関心、先の大戦と平和への思い、沖縄の犠牲、障がい者や外国人への思いやりなど、私たち国民はもちろん世界の人々と平和へ思いを寄せる天皇陛下の高潔な誇りと慈愛に心うたれた次第です。

 またこの日、埼玉県護国神社にて斎行された天長祭に埼玉県護国神社清掃奉仕の会とともに参列しました。 埼玉県護国神社境内では天長祭の記念のお餅つきも行われ、皆でお餅をついて神前にお供えいたしました。

花瑛塾の活動が朝日新聞12月22日朝刊(東京都内版)に取り上げられました

 朝日新聞12月22日朝刊(東京都内版)の記事「右派系デモに加勢する一部右翼 展望持てず差別に傾斜か」(小早川遥平記者)に、花瑛塾の沖縄や北朝鮮問題に関する活動が取り上げられています。

 記事によると、近年、右派系市民団体によるヘイトデモに一部右翼が加勢するような現状があり、両者の接近が散見されるそうです。実際、右派系市民団体と交流があった右翼活動家らによる朝鮮総連中央本部発砲事件も発生しているなかで、記者が右翼・民族派から聞き取りを行い、彼らによる現状の分析やこれへの対抗行動、あるいは本来の右翼思想のあり方などを取り上げています。

 花瑛塾については、昨年、ミサイル発射や核実験など国連安保理決議違反の軍事的挑発を繰り返した北朝鮮へ抗議するとともに、これに対抗して空母や爆撃機を朝鮮半島へ派遣するなど北朝鮮への軍事的威嚇を繰り返した米国へ抗議を行い、米朝両国に軍事的対立は絶対に避け、対話による事態打開を求めた活動や、沖縄に関する活動などが取り上げられています。

 またこの記事は朝日新聞デジタルでも読むことが可能です(有料会員限定)。どうぞご購読下さい。

平成30年12月21日 花瑛塾第16次沖縄派遣団⑬(北部訓練場前アピール)

 花瑛塾第16次沖縄派遣団は21日、米海兵隊演習場「北部訓練場」(東村・国頭村)におけるヘリパッド関連工事の再開にあたり、これからも沖縄北部の「やんばるの森」を米軍演習場として提供し続け、演習や軍用機の飛行・飛来を許し、今回の工事再開のように延々と工事を続け基地機能を強化していくことが、本当に人々の幸せに通じるのかと語りがけを行いました。工事再開にあたりN1表ゲートで住民の座り込みが行われ、工事車両を足止めするなど、土砂投入が行われている辺野古同様、緊迫した雰囲気でした。

北部訓練場メインゲート

 一方で、政府は辺野古新基地建設に関連し、軟弱地盤の存在が指摘されている大浦湾側の護岸工事を2020年度まで先送りするとのことです。大浦湾側の軟弱地盤の存在により、土壌改良など大幅な設計・工事の変更が必要ですが、これには沖縄県知事の許可が必要となるとともに、膨大な時間と費用がかかります。このようにそもそも辺野古新基地は急いで着工してもそう簡単に竣工するものではなく、それでは辺野古側の護岸工事と土砂投入をどうしてここまで急いだのか理解に苦しみます。辺野古側だけでも護岸工事・土砂投入・埋め立てを行い、まさしく既成事実を積み上げ、「諦めムード」醸成を狙ったとしか考えられません。

 なお辺野古においても北部訓練場において、工事車両が積載している土砂や石材などの建設資材は非常に少量であり、車両台数とまったく釣り合いが取れていません。工事車両が何台も連なってわずかな土砂を積載し運搬しているところが目撃されるなどしており、工事そのものが順調に進んでいるのか、疑わしい状況です。あるいは「工事」という事実を演出するために車両を走らせているのかともいわれています。

 いずれにせよ辺野古新基地は沖縄県の試算でも竣工までにあと13年はかかるとされており、北部訓練場の工事ともども、不屈の闘志で基地建設撤回を勝ち取っていきたいと考えています。

平成30年12月19日 花瑛塾第16次沖縄派遣団⑫(北部訓練場前アピール)

 花瑛塾第16次沖縄派遣団は19日、米海兵隊演習場北部訓練場(東村・国頭村)メインゲート前において基地の必要性は本当にあるのか語りがけを行いました。

北部訓練場メインゲートでの抗議と上空を旋回するオスプレイ

 北部訓練場では2年前に建設された4箇所のヘリパッドを結ぶ進入路の拡幅・舗装工事などヘリパッド関連工事が再開され、辺野古新基地同様、土砂など建設資材を積んだ工事車両が出入りしています。北部訓練場が立地するやんばるの森にはヤンバルクイナやノグチゲラといった希少生物の営みがありますが、辺野古同様、軍事基地の建設工事によって多大な環境負荷が発生しています。

 またこの日はMV22オスプレイが長時間にわたって北部訓練場上空を旋回していました。その下には先ほど触れた通り希少生物が生息しているだけでなく、東村高江集落を中心に人々の暮らしがあります。オスプレイは飛行時の爆音や高温の排気熱、そして離発着時の風圧が生物に多大な影響を与えるといわれており、何より墜落の危険性も高いです。

 辺野古新基地には多数のオスプレイが配備されることになっており、辺野古新基地が完成すればそこを離陸したオスプレイが北部訓練場で演習を繰り返すことになります。工事だけでなくその後の演習においても自然や人々の暮らしに影響を与えるのであり、そうした基地は本当に必要なのか、共に考えていきたいと訴えました。

平成30年12月18日 花瑛塾第16次沖縄派遣団⑪(辺野古沖土砂投入抗議)

 花瑛塾第16次沖縄派遣団は18日、抗議船に乗船し辺野古沖・大浦湾へ出航し土砂投入に抗議しました。

 琉球セメント桟橋から土砂を積み込んだ運搬船が大浦湾に到着し、K9護岸付近でランプウェー台船に土砂を積み替え、ランプウェー台船がK9護岸に接岸し、そこからダンプカーがランプウェー台船に乗り込み土砂を積み込み、ダンプカーがキャンプ・シュワブ内を通行して辺野古沖のN3護岸で土砂を投入する工程となっており、この日はK9護岸に接近し抗議をしました。

K9護岸付近において運搬船から土砂を台船に積み替える(琉球新報2018.12.12ニュース動画より)

 抗議船からも大浦湾の大型サンゴが視認できますが、希少生物の宝庫ともいわれる辺野古沖・大浦湾に土砂を投入する歴史的愚行に激しい怒りと悲しみを覚えました。民意を無視した違法工事を強行し、自然や国土を破壊して米軍基地をつくり、この国は一体何を「防衛」したいのでしょうか。

ランプウェー台船からダンプカーに土砂を積み込む

平成30年12月17日 花瑛塾第16次沖縄派遣団⑩(北部訓練場前アピール)

 花瑛塾第16次沖縄派遣団は17日、土砂投入が開始された辺野古新基地同様、進入路の拡幅・舗装工事などヘリパッド関連工事が再開した米海兵隊演習場北部訓練場(東村・国頭村)メインゲート前にて語りがけを行いました。

北部訓練場メインゲート

 時間が夕刻ということもあり、訓練場から出てくる米兵も多数いましたが、個々の米兵一人一人に敵意など全くないことを伝えるとともに、経済の面でも安全保障の面でも「米軍基地がなければやっていけない沖縄」という政府による“支配のための言説”を乗り越えようと訴えました。

 沖縄に駐留する米軍の大部分は海兵隊といわれていますが、海兵隊といってももちろん米海兵隊の全軍が駐留しているわけではなく、実戦部隊としては米海兵第3海兵遠征師団の隷下部隊である第31海兵遠征隊が駐留しているに過ぎません。また第31海兵遠征隊も1年のうち6ヵ月から9ヵ月はアジア太平洋各地で演習を行っており、沖縄にはいません。在沖海兵隊「抑止力」論のリアリティは問い直されるべきです。

 また基地がないと沖縄は経済的に立ち行かないともいわれますが、それは事実でしょうか。旧牧港住宅地区や旧ハンビー飛行場などの基地返還地は、現在、大変な発展をしており、基地の存在は沖縄の経済的発展の阻害要因ともいわれています。政府が交付している沖縄振興予算も基地の存在に対する「迷惑料」ではなく、他の自治体も受け取っている交付金とかわるところはありません。その額も他の自治体に比較し突出して多いとはいえません。

 沖縄をめぐる様々なフェイクやデマ、無知や無理解をただし、そこに付け込む“支配のための言説”を乗り越えていく必要があるのではないでしょうか。